Ego 25-7

好きなゲームのこととかをゆるく書きます。

Hotline Miami 2: Wrong NumberのステージBGM

Hotline MiamiとHotline Miami 2: Wrong Numberは、シナリオとサイケデリックな色彩やドットで描かれた多様な暴力表現などのビジュアルがとても素晴らしいが、何よりノリノリのBGMを聞きながら敵を殺していくという感覚が私にとって物凄く刺さったゲームである。

そしてSynthwaveというジャンルを教えてくれた存在でもあります。ありがとうHotline Miami。

 

1のBGMも大好きだけど、私は2の毎ステージ変わる人物やシチュエーションにピッタリ合ったBGMがたまらなく好き。どんなに死にまくっても、格好良い曲を聞きながらプレイする事で駆け抜ける事ができた。それに、次はどんな曲が聞けるんだろうという楽しみがあったから発電所や刑務所を乗り越えられたんだと思います(もちろんお話が気になるからも大きい理由ですが)

 

最近プレイし直したのと、とにかく2のステージ音楽が大好きなのでステージごとにどこが好きとかちょっとした振り返りの話をしていこうと思います。音楽的知識は全くないのでその辺りの話はありません。色々情報が間違っているかもしれませんが、その時は教えてね。

 

Untitled 2

1のぷわ~んという感じとは変わって穏やかなタイトル曲。この穏やかさとUntitledという意味が、クリアした後に効いてくるのがすごく好き。

 

Act One : Exposition

 

1st Scene Down Under : Voyager

1のHotlineっぽさを感じる曲、同じ作曲者だしね。1の時のEPに入ってるから使ってなかったのを入れたのだろうか…

あ〜マイアミってこんな感じだよね、という雰囲気でステージの難易度的にも最初のステージらしい優しさで楽しい。ところで私はコーリーのローリングを暴発以外で全然使えたことがないんだけど、上手い使い方があるんだろうか…使ってみても事故の原因にしかならなかった記憶しかない…

 

2nd Scene Homicide : Technoir(feat. Noir Deco)

みんな大好きMiami DiscoのPerturbator。刑事の曲がこんなイントロ聞いただけでヤバそうな感じなの駄目でしょう。1の頃に無かったタイプの陰湿な危険性溢れる雰囲気で、この時点でなんか繰り返し使う感じの雰囲気の曲じゃないし、もしかして2は全部違うのかな?と初プレイ時に思いました。

ゲーム版と比べて原曲はもう少しイントロが長く、ちゃんとタイトルの入りに合わせた形に切ってるのも良い。回したり倒したりできてちょっと楽しいステージでもある。

 

3rd Scene Hard News : Divide

まさにジェイク!という曲。大柄で威圧的でズシズシ歩いてきて、頭があまり良くなくて怖いもの知らずで、一方的で話が通じなさそうなイメージにピッタリ。物凄く失礼な事ばかり書いてるが、このイケイケな感じはジェイクとしか言いようがない。1:33辺りとか特に。重さを感じるのに重々しく感じず、むしろ軽快なのは所々軽い音が入るからなのだろうか。この軽快さもジェイクらしい。

 

4th Scene Final Cut : Decade Dance

曲の入り演出が格好良くまさに映画のよう。そして恐怖感たっぷり。マスクしてるから見えないけど、髪もボサボサだし目もどこかへ行ってるしでまあ本当にこんなのが脱走したら怖い。なにかに取り憑かれたような人間を前にした怖さが伝わってきますね。さっきから怖いしか言ってない気がする。

にしてもジャケットさんを元にして出来たのがこれというのは……知っているプレイヤーからすると悲しいね。しかし実際の殺人鬼をモデルにしたキャラクターや作品は多く存在し、自分もそのような作品で楽しんでいたりするので酷い!…と言える人間では無いな……と思わされたり。

 

Act Two : Rising

 

5th Scene First Trial : New Wave Hokkers

マイアミ2のことかなり好きかもしれない、と思ったのはこの曲が流れ出した瞬間と言っても過言ではない。プレイした人の中でもけっこう人気な曲なんじゃないかなと勝手に思っています。

暴力的なシーンにピッタリの曲やシチュエーションが続いたからこそ、そこから外れた曲が流れ出した時何か違うと感じたし、唯一無力化することで先に進んでいくエヴァンというキャラクターも合わさって深く印象に残ったのかな。どこか優しさを感じる曲なんですよね。よくこんなキャラクターと合うのを見つけてくるな…

 

6th Scene Moving Up : In The Face Of Evil

最初聞いたときはなんだか正義"らしい"曲だなあと思ったし、実際友達の妹を助けにいこう!と乗り込むが、結局どういうことだったかというと…という話。みんなはあれ引っかかりました?私は覚えてません…

トニーの印象が強い曲かな、なんとなく。初めて使えるステージだし。まあ実際ここは銃持てたほうが楽なんだけど……というか銃持てないからつらい。なんで銃持てないんだよ!ジャケットさんは殺人パンチで銃も持てただろ!!と言いたくなるが、まあ彼は「The Fans」だからな……

 

7th Scene No Mercy : Remorse

超〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜大好き。ホットラインマイアミでこういう曲出されるなんて思っていなかった驚きがかなり大きい。あと多分、New Wave Hookersが好きな人はこれも好き。

銃をゆっくり装填する仕草から始まるのも良い。最後の仕事に向かうヘンチマンの今までの良い思い出と悪い思い出が全部詰まったような哀愁を感じる。そして疲れも。

おそらくこれはヘンチマンのシチュエーションに合わせて作られたんじゃないかな。Scattleの曲はだいたいそうだと思ってるんですけど…どうなんだろう。あとこれはゲームバージョンの方が入りが好きかなあ。

 

あと全然関係ないんですが、同じアルバムにあるPacemakerという曲がバイカーくんっぽいなとずっと思ってたんですが、どうでしょうか(知らないよ)

 

8th Scene Execution : Sexualizer (feat. Flash Arnold)

Remorseからの流れがカッコ良すぎる!!!The Fansの車のブレーキ音が入るのも良い。Wrong Numberというサブタイトルがガッチリハマってる場面なのもあって、すっごくしびれる。

このステージはアレックス&アッシュでやるしかないステージでしょう、Sexualizerをバックにチェーンソーでトドメを刺す音の気持ち良さったらない。個人的にあまり理不尽すぎないステージなのも好きかな。

03:54からのギターソロが本当に格好良い。そして私はこの曲を「破滅的なキラキラした曲」というオリジナルのカテゴリーに勝手に入れています。後の展開を知っているからそう感じるのかもしれないけど、この強い輝きはそう長くは続かない、という感覚に聞いてるとなります。

 

Act Three : Climax

 

Rust

前作のDaisukeやCrushのEl Huervoの曲。ハワイ編はお話もステージの難易度も辛い。ビアードが出てくるお話のパートで作曲者も合わせられてるのいいよね。懐かしさや切なさと同時に、無力感のようなものも感じる曲だなと思っています。

 

9th Scene Ambush : Delay

怪しげで潜入感があり、夜の作戦にピッタリ。何か他の事も書きたかったんだけど、ハワイのステージが苦手すぎてハァ…ハァ……辛い………!という事ばかり思い出してあまり出てこなかった。辛すぎて火炎放射器使ったこと無いです…

 

10th Scene : Into the Pit : We're Sorry

怖いのであんまり聞いてなかったから知らなかったんだけど、元のジャケットも怖かった。犬が見づらい。

 

11th Scene Dead Ahead : Bloodline

渋谷の女子高生100人に聞いた!ホットラインマイアミでもうやりたくないステージランキング!「長すぎ」「配置おかしくない?」「あのベルトコンベアみたいなとこ何?」

これまたパルド刑事の危険性がイントロから出まくってるキャラクター性とピッタリな曲。サイレンっぽい音が入ってきて、それがメインメロディーになっていくのが面白い。この曲の好きなところは後半ヒロイックな雰囲気に変わるとこで、Technoirもそうなんだけどパルド刑事の曲ってどこかダークヒーローっぽいんですよね。このダークヒーロー"っぽさ"がパルド刑事らしい。

 

12th Scene Death Wish : Roller Mobster

ホットラインマイアミ2の人気曲ランキングがあったら第一位に輝くであろうとプレイした人は全員思ってそうな曲。超盛り上がるし爆音で聞きながらやると超楽………しくはないです(素直)こんなイケイケな曲流れながら死にまくるの恥ずかしい。

あまりにも格好良すぎるので眠い時にはこれを爆音でかけて目を覚まそうくらいしか言えることが無いです。

 

Act Four : Falling

 

13th Scene Subway : Run

エヴァンのステージは2つとも他とちょっと違う曲で凄く良い。最初聞いた時今まであまり聞いたこと無いような不思議な曲でビックリした。どこか現実じゃないような感覚になる不安と不気味さがあるのに、なんだか聞いてて心地いいのも不思議。

 

14th Scene Stronghold : Hotline Miami Theme

行ったことはないけれど、ハワイの暑さが伝わってくる。ステージも少しエフェクトがかかってて本当に暑そう。当時の気温はわからないけど、今だと10月でも27℃くらいあるらしい…が、日本の夏が暑すぎてまあまあかなみたいな感覚になってくるバグ。

ここのステージも何でこの世界の図体が大きい奴は撃たれてもしばらく元気に動けるんだよってキレてたので、その印象が強い………にしてもビアードの曲はあまり攻撃性を感じない。人を撃たなくて良いなら何だって構わないという台詞を思い出す…(攻撃性を感じないのはエヴァンとヘンチマンもだけど)

 

15th Scene Withdrawal : Quixotic

まさにジェイクという曲その2。こっちも重量感がある。タイトルのQuixoticはドン・キホーテという意味でまた面白い。HydrogenとかCrystalsもそうだけど、M|O|O|Nの繰り返しの曲は中毒性が高くて好き。

 

16th Scene Casualties : The Way Home

ストーリー的にも難易度的にも辛く、かなり印象に残る曲。苦しみながら乗り越えた先に知る部隊の最後と1のEDの写真、2のメインビジュアルの意味はあまりにも悲しい。クリアした後に曲名を見た時も…

本当にいい曲なんだけど、本当に難しいというか…理不尽で血管が切れまくった事を先に思い出してしまう。もう二度と発電所をやりたくない。

 

Act Five : Intermission

 

Around

他のシーンでも使われているが、個人的にリヒターの場面のイメージが強い。優しい曲だけど、なんだかどうしようもなさも感じる。

リヒターのシーン、というか母親との会話は見ていてつらいところが多い…きっとリヒターは身体を悪くしているのを支えなきゃいけないのに職に就けなくて、その上こんな残酷な事をしている自分のことを良く思ってないんだろうとか、それでも母親が自分を励ましてくれるのも辛いんだろうとか考えてしまう。

私は1をプレイした時は彼を殺す選択を取ったので、余計胸が痛くなってしまった。

 

17th Scene First Blood : Main Theme (Richard Theme)

リヒターの状況を表すように暗く鬱屈とした印象の曲。曲名がリチャードなのもなんというか……意識してんな……。暗い印象だけど格好良くもあるし、もがいてるような苦しさも私は感じられるな。

 

18th Scene Demolition : NARC

こちらもまた暗い雰囲気。ステージも暗い。見辛いからやめて。

タイトルのNARCは麻薬捜査官、または麻薬という意味で、いくらやっても終わりがない、やめたくてもやめられないという状態は50の祝福の状態にも似てるように思える。

 

19th Scene House Call : The Rumble

前の2つとは変わって明るい曲に変わる。ステージの色も他と比べて1みたいな明るさだった気がする。

最初は明るい入りなのにだんだん不安になるような、少し壊れてるような音が入り出すのは、母親の前では何もないように振る舞うリヒターっぽいなと思ったり。ジャケットもネズミだし、リリースの時期的にリヒターをイメージして作られたのかな~。

 

20th Scene Release : Le Perv

刑務所でのデスマッチから地獄のような様を経て脱出するステージの流れと、曲の構成の変化がマッチしすぎてて大好き。イントロはおどろおどろしく暴力的なのに、その暴力性を保ったままだんだん熱くエモーショナルに変わっていくのも大好き。何をしてでも母親の元に帰りたいという気持ちが伝わってくるようで。

リヒター編は本当になんとか幸せになって欲しいと願いたくなる。もう1やる時リヒターを殺せなくなるね…まあでもここ、突進野郎に何百回もやられるわ長いわでもうやりたくないステージでもあるんですけどね……最初のアイツも嫌い。

 

Act Six : Catastrophe

 

21st Scene Seizure : She Swallowed Burning Coals

真っ暗なクラブにノリノリの音楽でカッコいい!ちょっとセクシーな感じがあるのも良い。ザ・サンが刀を持って出てくるのも好き。

脳をゆっくり揺らされるような気持ち良さで敵も気持ち良く倒………犬!!!!!!!みたいな印象。敵も黒くて背景と同化してるのに犬も置くのダメでしょまじで。途中で入る謎のアニメ声みたいのはみんな好きだと思います。

 

22nd Scene Blood Money : Acid Spit

曲の流れ出すタイミングがカッコ良すぎる!!!銀行強盗だ〜〜!!!とノリノリで強盗できて最高。部下も一緒についてきてるのも良い。まあ、特に役には立たんのですが……というか組長が表立って戦うの凄い。お父さんはどっしり構えてたし…

このステージのザ・サンと父(リチャード)の会話を見て、後継ぎの息子として認められる為に弱さを見せず頑張ってたんだろうな…とかなり好きなキャラクターになった。マイアミの中ではザ・サンが一番好きです。

 

23rd Scene Caught : Slum Lord

パルドの見えていた(自分をどう見てほしかったかの)世界を上手く表したステージ。格好良い曲だけど、追い詰められた感じにも合ってる。この曲も1:40あたりとかヒロイックな感じだよな〜と思ってます。

このステージ、多分難しかったはずだし多分いっぱい死んだような気もするけど、難易度の印象が薄めなのは何でだろう。次のステージで上書きされてるのかもしれない…

 

24th Scene Take Over : Future Club

裏のクラブみたいなとこでお姉さんが身体をくねくねさせてそうな曲というのが初めて聞いた時の印象。Maiami Discoがキラキラしたクラブの曲だとしたらFuture Clubはダウナーな感じで、She Swallowed Burning Coalsのような色っぽさもあって好き。コロンビアマフィアの黒と紫のスーツも合ってる。

最後(一応)のステージらしく格好良いがステージは広いし長いしあのなんか毎回対処法を思い出す事になる敵も強い。デドアヘと発電所と刑務所が発狂ポイントとしてわかりやすいが、正直ここもかなり辛い…けどここまで来たプレイヤーならまあいけるよな!みたいな感じがある。

 

Feature Film

 

25th Scene Apocalypse : Fahkeet

絶対に薬はやってはいけないという事を強く教えられる。

 

Dust

1のMiamiを思わせる曲でありながら、どうしようもなさや穴が空いたような感覚、突き放された気持ちにもなるリザルト曲。優しさもあるような気もする。理不尽な難易度のステージをいくつも越え、それぞれの運命を見届けて最終ステージという物凄い体験の後に聞いた時は、放心状態になっていた記憶がある。まあ、この後もっと唖然とする事が起きるんですけどね……

 

 

だいたい書きたいとこは書けたかな!軽い気持ちでやり始めたら25ステージってことは…25曲ってこと!?って途中で多いことに気付きました。これないの、とかあるかもしれないけど。

 

曲について思ったことをこうして書くのはほぼ初めてだったので、表現力〜〜…!と思ってしまった。楽しかったけど、また似たようなのやる時までにもう少し上手く言えるようになりたい…

とにかく、マイアミ2のサウンドトラックもストーリーもキャラクターも最高で大好き!という事が伝わっていればいいな…もしやってない人がいたら、是非やってみてね。楽し…楽しいよ!